私が小学一年生の時のクリスマスの日に私の家にはクリスマスケーキがありませんでした。すごく楽しみにしていたケーキだったので無かったことにとても残念でした。二年生のクリスマス、私はクリスマスケーキを食べたいとおねだりをしました。母が私に与えてくれたのは、缶詰のフルーツとホイップクリーム、そしてただのスポンジでした。私は、お店に売っているようなキラキラ輝くようなケーキを一生懸命に作りました。しかし、出来上がったのはぐちゃぐちゃのケーキでした。上手に作れなかった私は泣いてしまいました。でもそのケーキは家族を笑顔にする特別なギフトになりました。私はお菓子から生まれる幸福を学ぶことができました。私のこだわりは、生地とクリームです。生地とクリームは生命線といって過言ではないと思っています。ただ混ぜて作るのではなく、理(こだわり)を料る(つくる)を胸に、お菓子作りは「科学」として捉えて、研究と閃きで作り上げる私のお菓子はオリジナリティーあふれる新しいお菓子が多いと思います。生地とクリーム作りは心を込めて作っています。
私は、障害と難病を持っています。20代の料理人の人生では期待もチャンスもなかった人生でした。しかし、諦めない気持ちと夢を持ち続けることをメッセージとしてnoteで発信して活躍し、
「Stay Dreaming Sweets :障害を超える、夢の一歩」
と名して、Gutsヒロというネームで活躍しています。私の困難は確かに苦しいものでした。しかし、その苦しさがなかったら今のパティシエの私はいなかったことでしょう。自分でも驚くことがありますが、その辛かった、苦しかったことを乗り越えて10年後にそれが報われることも実際にあったのです。挫折もあった私ですが、その経験があるから今の幸せな私がいます。世の中の人に、「どうか諦めないで!」とその先にある幸せに向かって生き抜いて欲しいと願っています。
私のお菓子は美味しいケーキを提供するのはもちろんですが、「Gutsヒロが作った幸せの詰まったお菓子」として皆様には幸せになれるお菓子を食べてもらいたいです。その美味しさは、味覚的な美味しさはもちろんのこと、心や体も満たされる本当に極上の幸せを味わってほしい、それが私の使命であると思い心を込めて作っています。